受動喫煙でニコチン依存症

MTPro

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2011/M44260121/

 

「先行研究から,小児期の受動喫煙により,その児が将来,未成年喫煙者となるリスクが上昇すること,受動喫煙により禁煙が困難になる」ことが報告されています。

「陽電子放射断層撮影(PET)を用いて脳内のα4β2ニコチン性アチルコリン受容体(nAChR)の結合度を調べたところ,閉所での1時間の受動喫煙により,直接喫煙するのと同程度のニコチン量が脳に達することを確認した。」とのことですが、これは大変なことです。

つまり、自分は吸わなくても閉所で受動喫煙をあびると、ニコチン依存症になってしまうかもしれないのです。

子どものころから親の受動喫煙を受けていると、ニコチン依存症と同じような脳になってしまうことが考えられるわけです。だから、喫煙者の子どもはニコチン依存症になりやすいわけです。

特に子どもにとって受動喫煙を受けないような環境づくりが急務となります。(禁煙センセイ)

<参考文献>

Effect of Secondhand Smoke on Occupancy of Nicotinic Acetylcholine Receptors in Brain

Arthur L. Brody, MD; Mark A. Mandelkern, MD, PhD; Edythe D. London, PhD; Aliyah Khan, BS; Daniel Kozman, BS; Matthew R. Costello, BA;Evan E. Vellios, BS; Meena M. Archie, BS; Rebecca Bascom, MD; Alexey G. Mukhin, MD, PhD 

Arch Gen Psychiatry. Published online May 2, 2011. doi:10.1001/archgenpsychiatry.2011.51

http://archpsyc.ama-assn.org/cgi/content/abstract/archgenpsychiatry.2011.51