受動喫煙と認知症の関係


Link Between Passive Smoking And Dementia
Medical News Today
http://www.medicalnewstoday.com/releases/254789.php

喫煙は認知症(痴呆)の危険因子である事は言われてきましたが、受動喫煙も認知症のリスクを高める事がわかりました。
やはり、ぼけないためにもタバコは止めましょう。

<参考>
ぼけないために!禁煙しよう
http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-c54e.html

Chen R. Association of environmental tobacco smoke with dementia and Alzheimer's disease among never smokers. Alzheimers Dement. 2012 Nov;8(6):590-5.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22197095?dopt=Citation

過去20年で世界の死因は大きく変化、心疾患やCOPD、肺がんなどが主因に

過去20年で世界の死因は大きく変化、心疾患やCOPD、肺がんなどが主因に/Lancet

CareNet
http://www.carenet.com/news/journal/carenet/32995#  (要登録・医療者向け)

 

『1990~2010年の20年間の世界の死因別死亡率の動向について、米国・Institute for Health Metrics and EvaluationのRafael Lozano氏らがGlobal Burden of Diseases, Injuries, and Risk Factors Study 2010(GBD2010)の系統的解析を行い報告した。Lancet誌2012年12月15/22/29日合併号掲載の報告。』

 

感染症など従来死因は大幅に減少
2010年の主要死因は、虚血性心疾患、脳卒中、COPD、下気道感染症、肺がん、HIV/AIDSとのことですが、
虚血性心疾患、脳卒中、COPD、下気道感染症、肺がんは喫煙と大きく関連しています。喫煙対策が重要である事が分かります。(禁煙センセイ)

 

<参考>

Lozano R, Naghavi M, Foreman K, Lim S, Shibuya K, Aboyans V, et al. Global and regional mortality from 235 causes of death for 20 age groups in 1990 and 2010: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2010. Lancet.  Dec 15;380(9859):2095-128.

HIV陽性患者が喫煙すると、ウイルスでなく喫煙で命を落とします。

"Mortality: H.I.V.-Positive Smokers Lose More Years to Tobacco Than to the Virus, a Study Says"
The New York Times
http://www.nytimes.com/2013/01/01/health/smoking-cuts-hiv-patients-lives-more...

 『35歳のHIV陽性患者は、今や薬によって、78歳まで生きる事が出来るようになりましたが、喫煙をすると63歳までしか生きる事ができません。』とレポートには書かれています。
 せっかくの医学の進歩で長生きできるようになったのに喫煙で命を落とすのはもったいないと思います。タバコは止めましょう。(禁煙センセイ)

ニコチンにより脳内のグルタミン酸受容体mGluR5が減少 - QLifePro医療ニュース

 

(画像:ベルン大学のプレスリリースより引用)

QLife医療ニュース
http://www.qlifepro.com/news/20130105/nicotine-reduces-glutamate-receptor-mgl...

喫煙が脳に与える影響

『喫煙は、考えていたよりも脳内に強い影響を与えることが判明した。スイス・ベルン大学の研究者は、喫煙によって脳内のグルタミン酸受容体mGluR5の数が減少することを、米国科学アカデミーの「Proceedings」に12月17日、報告した。』

ニコチンは、ドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニンなどの脳内伝達物質を分泌させます。一方ニコチンが無い時は、脳内でそれらの分泌が低下した状態となっています。
今回、脳内のグルタミン酸受容体が減っていることが分かりました。喫煙が脳に強い影響を与えていることが分かります。
脳の構造自体が変わってしまうわけです。そして、ニコチンがないと、まともな脳の働きをしない体になってしまうのです。
タバコを止めれば、少しずつ元の状態に近づきます。タバコは止めましょう。(禁煙センセイ)

こうすれば「詰まらない」「切れない」「血管」を鍛えて長生きしよう 脳卒中、心筋梗塞を防ぐセルフチェックシート付き | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34112

「一日にタバコを1箱以上吸い、ラーメン中心の不健康な食生活をしていた20歳の大学生が、心筋梗塞を起こして運ばれてきたことがあります。彼の心臓を養う冠動脈の内壁にはプラーク(動脈硬化で生じたコブ)ができ、それが原因で血管が詰まってしまったのです。まだ若いからといって安心してはいけません。動脈硬化による血管事故は、男性のほうが圧倒的に多く、女性の4倍もあるのです」

 喫煙は動脈硬化を促進します。タバコを止めましょう。(禁煙センセイ)

<参考>
脳卒中とタバコの不思議な関係
http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-cb9f.html