ストレス解消には禁煙です

ストレス解消には禁煙か喫煙か

QLifePro

http://www.qlifepro.com/news/20130105/non-smoking-or-smoking-to-relieve-stres...

 

『プログラム開始から、6ヶ月が経過したあと、禁煙を続けていられた人は、491人中68人でしたが、この人たちは以前よりも不安や心配が9ポイント減ったとしていました。』

 

実は以前から、このことは分かっていたのですが(下記論文 2, 3参照)、今回改めて証明された訳です。禁煙すると最初は禁断症状(離脱症状)でストレスは増えますが、半年もすれば、ストレスレベルはむしろ吸い続けるよりは減ります。

喫煙とストレスの不思議な関係

http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-7a5a.html

 

<参考>

上記論文

1. McDermott MS, Marteau TM, Hollands GJ, et al. Change in anxiety following successful and unsuccessful attempts at smoking cessation: cohort study. Br J Psychiatry 2013; 202: 62-7
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23284151

2. West R. Beneficial effects of nicotine: fact or fiction? Addiction 1993; 88: 589-90.

→喫煙はストレスを減らす助けにならないことが示唆される。

3. West R, Hajek P. What happens to anxiety levels on giving up smoking? Am J Psychiatry 1997; 154: 1589-92.


→喫煙者が禁煙した場合、ストレスと不安のレベルは減る。

 

4. Mino Y, Shigemi J, Otsu T, et al. Does smoking cessation improve mental health? Psychiatry Clin Neurosci 2000; 54: 169-72.

 

→日本のデータです。

 

糸井重里さんの禁煙して良かった事ーほぼ日刊イトイ新聞より

ほぼ日刊イトイ新聞

http://www.1101.com/home.html#

『いちばんよかったのは、会議や仕事の場を抜け出して

たばこを吸いに行かなくてもよくなったことです。

喫煙の習慣があったころには、

ニコチンが切れると、一刻も早く補給したくて、

どうやってこの場を抜けだせるかについてばかり

考えるようになっていました。』

 

糸井重里さんがタバコを止めて10年になったそうです。良かった事を書いて下さっています。

参考にしてみて下さい。(禁煙センセイ)

禁煙により酸化ストレスが低下し、血管内皮機能が有意に改善

糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2012/019517.php

 

『喫煙者が禁煙することで、酸化ストレスマーカーが有意に低下するとともに、FMDで評価した血管内皮機能が有意に改善することが、第26回日本冠疾患学会学術集会(2012年12月13~15日、東京)で、国際医療福祉大学塩谷病院循環器内科の加藤徹氏により報告された。獨協医科大学心臓血管内科との共同研究。』

 

 悪玉コレステロール(LDL-C) も低下したそうです。やはり、血管年齢を若く保つためにもタバコを止めたいですね。(禁煙センセイ)

禁煙についてー日本内科学会声明

日本内科学会
http://www.naika.or.jp/info/info121011.html

『平成24年2月28日に日本医学会,日本癌学会,日本癌治療学会,日本臨床腫瘍学会から「がん対策推進基本計画(素案)における喫煙率の目標に関する声明」が公表されました。

本会では,この「がん対策推進基本計画(素案)」の中に喫煙率及び受動喫煙の目標値が明確に盛り込まれたことは非常に重要であると考え,改めて禁煙,受動喫煙防止活動の推進を強く支持するとともに,この声明文「がん対策推進基本計画(素案)における喫煙率の目標に関する声明」を掲載いたします。

日本内科学会 理事長 寺本 民生』
 

何か人のふんどしに乗ったような声明ではありますが、やっと日本内科学会が禁煙で声明を出しました。できれば、自前の禁煙宣言をぜひ、出して欲しいものです。宜しくお願いいたします。

(禁煙センセイ)
 

掲載された日本医学会・日本癌学会・日本癌治療学会・日本臨床腫瘍学会の声明はこちらです。


「がん対策推進基本計画(素案)」における喫煙率の目標に関する声明

平成24年2月28日

日本医学会長 髙久 史麿
日本癌学会理事長 野田 哲生
日本癌治療学会理事長 西山 正彦
日本臨床腫瘍学会理事長 田村 和夫

『喫煙は、肺がんをはじめとする多くのがんの原因となるほか、慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患や、心筋梗塞や脳卒中などの心・血管系疾患の原因となることが国内外の研究によって確立しています。また、喫煙者のみならず受動喫煙にさらされる周辺の人たちにも肺がんや心筋梗塞、胎児を含めた発育障害など多様で重大な健康障害をもたらします。

我が国における年間死亡者数は120万人程度ですが、このうち約1割にあたる12~13万人が喫煙によるものとされ、また、がんによる年間死亡者数は約35万人ですが、この4分の1程度が喫煙によるものとされています。

国際的にも、平成17年2月にWHOたばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約(FCTC)が発効しており、我が国もその締約国となっています。FCTCの目的は「たばこの消費及びたばこの煙にさらされることが健康、社会、環境及び経済に及ぼす破壊的な影響から現在及び将来の世代を保護すること」であり、「喫煙率の低下」と「受動喫煙の防止」の対策をすすめることは、FCTC締約国の責務であり、国民を守るために極めて重要かつ喫緊の課題です。

こうした中、現在、政府において「がん対策推進基本計画」の見直し作業が行われており、去る2月1日に「がん対策推進基本計画(素案)」が示されました。この中には、がん予防の個別目標として「喫煙率については、平成34年(2022)年度までに、禁煙希望者が禁煙することにより成人喫煙率を12.2%*とすることと、未成年者の喫煙をなくすことを目標とする。更に、受動喫煙については、行政機関及び医療機関は平成34(2022)年度までに受動喫煙の機会を有する者の割合を0%、職場については、事業者が「全面禁煙」または「喫煙室を設けそれ以外を禁煙」のいずれかの措置を講じることにより、平成32年(2020)年までに、受動喫煙のない職場を実現することを目標とする。また、家庭、飲食店については、喫煙率の低下を前提に、受動喫煙の機会を有する者の割合を半減することにより、平成34(2022)年度までに家庭は3%、飲食店は15%とすることを目標とする。」と記載されています。このように喫煙率及び受動喫煙の目標値が明確に盛り込まれることは非常に重要であります。』

World No Tobacco Day 2013: Ban tobacco advertising, promotion and sponsorship.

The theme for 2013 is:
Ban tobacco advertising, promotion and sponsorship.
World No Tobacco Day 2013 
 

WHO
http://www.who.int/tobacco/wntd/2013/rfp/en/index.html 

 

2013年世界禁煙デーのテーマが決まりました。

日本語に訳すと

「タバコの広告活動、販売促進、後援を禁止しよう」です。(禁煙センセイ)