こんな形でタバコは忍び寄る ータバコ業界のステルスマーケティング?

ただいまボストン留学中 - アピタル(医療・健康)
http://apital.asahi.com/article/msk/2013020700001.html

2013/1/31「琉球新報」の投稿欄「僕の主張・私の主張」に小学校1年生の投書が載りました。

 
『「お正月は、おじいちゃんがお年玉をくれたので、なにかプレゼントをしようと思いました」という文章から始まります。おじいちゃんは「タバコが大好き」なので、女の子は近所のコンビニに行き、店員に「タバコをください」と言います。

「種類がいっぱいあってわからないから、こっそり(家から)おじいちゃんのタバコ一つ持っていきました。『おじいちゃんにあげたいので、これと同じものをください』。そういって、おじいちゃんにもらったお年玉袋を出しました。
お兄さんはお年玉袋の中を見て、「いくつ欲しいの?」と聞きました。私がいっぱいと答えると、このお金だと本当にたくさん買えるね。でもおじいちゃんは1個でじゅうぶん喜んでくれるよ」と言って、タバコの1個と、お釣りを入れたお年玉袋をくれました。
「優しいおじょうちゃんだね」。そう言ってお兄さんが頭をなでてくれるから、私は恥ずかしかったです。とってもかっこいいお兄さんでした。」』

違和感を感じませんか?

その数日後の2/6のの琉球新報に「おわび」が掲載されました。


「第三者による学校名・氏名を偽った投稿でした。内容も不適切でした。投稿を削除して関係者におわび致します」

というものです。やはり大人が書いたものだったのです。タバコ業界の関係者でしょうか?子どもを狙った悪質なステルスマーケティングの可能性があります。
これは、問題です。もし、タバコ産業が関与していたなら大問題になりますね。真相を知りたいものです。

タバコ業界のステルスマーティングについては、下記をご覧下さい。

<参考>
シルベスター・スタローン とタバコマネー
http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-c0d5.html

タバコとCM-見えない広告
http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-c0d5.html

 

受動喫煙対策も急務ー中川恵一・東京大付属病院准教授

Dr.中川のがんの時代を暮らす

受動喫煙対策も急務- 毎日jp(毎日新聞)

『喫煙はがんの原因のトップです。たばこがこの世からなくなれば、男性のがんの3割がなくなります。また「受動飲酒」はありませんが、たばこは受動喫煙でもがんが増えるため、「自業自得」だけではすみません。受動喫煙によって自らが望まない不本意な健康被害を受けるという点では、原発事故に近い性質を持つと言えるでしょう。実際、受動喫煙は年間100ミリシーベルト程度の被ばくに相当します。 』

 

たばこによる発がんは、白人の方が多い傾向にあることに対して、中川先生が仮説を述べられています。

 

可能性として日本人は受動喫煙の機会が欧米より多いことが考えられます。つまり、日本人の場合、本人がたばこを吸わなくても、日々の受動喫煙によってがんのリスクが高まってしまっているため、喫煙者との差が欧米ほどないというわけです。』

つまり、非喫煙者の肺がんのリスクが受動喫煙によって高まっているために、喫煙者の肺がんのリスクが相対的に低くなってしまうという考え方です。もちろん、仮説の段階ですが、ありうる話ですね。(禁煙センセイ)

うそです。ー 別名「たばこ病」のCOPD「適量守れば禁煙の必要なし」と識者

別名「たばこ病」のCOPD「適量守れば禁煙の必要なし」と識者

NEWSポストセブン

http://news.livedoor.com/article/detail/7369741/

 

この記事見出しは間違っています。私は呼吸器内科医・腫瘍内科医です。肺がん・COPDを毎日診察しています。

この記事の前半は正しい事を書いています。すわなち、 

「COPDは喫煙、ちり、化学物質などを吸い込むことで起き、特に原因の9割はたばこの煙。喫煙者の2割が吸い始めてから20~30年後に発症するとされています。百害あって一利なしのたばこは止めるに越したことはありません」(東京都内の呼吸器科医師)

これは、正しいです。

しかし、中部大学教授の武田邦彦先生は医師でないのですが、なぜか、医学界の常識を真っ向から否定しています。

「もちろんCOPDにたばこが無関係だとは思いませんが、1日の喫煙本数×年数で700を超えなければCOPDの危険は高まらないといわれています。例えば25歳から60歳までの35年間、1日1箱(20本)を吸ったとしてちょうど700。つまり、1日1箱以内ならたばこも楽しみながら吸っていい。無理に禁煙することはありませんよ」(武田邦彦)

なぜ、医師でもない方が、このようなことを言われるのか分かりません。1日の喫煙本数×年数で700を超えなければCOPDの危険は高まらないということはなく、もっと少ない本数でCOPDにはなります。どのような根拠で言われているのでしょうか?


さらに、
順天堂大学医学部教授の奥村康氏は免疫学の権威なのですが、残念ながら、間違った知識を披露されています。

  「たばこを吸っている人のほうが口内炎ができにくいし、風邪もひきにくい。つまり、たばこを吸うと軽い炎症が起きるので、それが適度な刺激となって免疫力を上げることもあるのです」 (奥村康)

これは間違いではないでしょうか?風邪を引きにくいという事はないはずです。一般的には、喫煙すると抵抗力・免疫力が落ちます。肺結核・肺炎球菌肺炎・レジオネラ肺炎・インフルエンザにかかりやすくなります。

<参考> 

COPD情報サイト

http://www.gold-jac.jp/about_copd/index.html

藤田まことさんと慢性閉塞性肺疾患(COPD)

http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/copd-cc7b.html

新型インフルエンザとタバコ

http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-4958.html
結核とタバコ -「ハリセンボン」の箕輪はるかさん
http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-3c61.html 
 

北京の大気汚染が深刻のようです。ー 北京1日滞在=たばこ21本に相当

北京1日滞在=たばこ21本、大気汚染が深刻化

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130202-00000272-yom-soci
読売新聞

Yahoo Japan

  『北京に1日滞在すれば「たばこを21本吸ったのと同じ計算」(中国誌「新民週刊」)』
ということだそうです。
比較の内容が詳細ではないのですが、おそらく、タバコのPM2.5 と大気汚染のPM2.5 を比較しているのだと思われますが、 タバコ21本に相当するとは相当な大気汚染ですね。

<参考>

PM2.5を理解するための3つのリンク

http://smokefree.posterous.com/pm25
 

喫煙欲求に関わる脳の部位発見 神戸の理研など

神戸新聞NEXT|社会|
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201301/0005702614.shtml#

『他人が喫煙しているところを見ると吸いたくなる。さらに喫煙可能な条件が重なると欲求はさらに増していく』
『2カ所の部位は、こめかみの奥にあり喫煙の欲求を形成する「眼窩前頭皮質」と、額の左側上部にあり喫煙が可能かどうかを判断する「背外側前頭前野」。』
『背外側前頭前野の働きを磁気で抑えると欲求度が下がった。』

ニコチン依存症の治療にも使えるかもしれない画期的な研究ですね。(禁煙センセイ)