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猪瀬直樹副都知事と橋下徹大阪市長の電力改革連携はタバコがネックで亀裂も!?

(日刊サイゾー) - 政治 - livedoor ニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/6449279/

 『今から約10年前、上智大学の教壇に立っていた猪瀬氏の講義を受講した同大学卒業生の男性は、こう証言する。
「彼は禁煙のはずの教室で、タバコを吸いながら教鞭をとっていました。あるとき、正義感の強い女子学生が『先生、教室内は禁煙です』と諌めたんですが、『私の講義ではこの教室は分煙だ。君らの席は禁煙でも教壇は喫煙席。文句があるなら受講していただかなくて結構』とはね付けていました」』
 
 喫煙に対して厳しい橋下大阪市長とアンチ禁煙の猪瀬東京都副知事 は喫煙に対する見解が全く反対ですね。この話が本当なら、猪瀬東京都副知事の喫煙に対する考えは?ですね。(禁煙センセイ)

「喫煙は緩慢なる自殺」「喫煙者に自殺する人が多い。」ー悲しいけれども喫煙と自殺の切っても切れない関係

「喫煙は緩慢なる自殺」「喫煙者に自殺する人が多い。」ー悲しいけれども喫煙と自殺の切っても切れない関係

衝撃的な言葉です。受動喫煙は緩慢なる他殺という言葉もあります。
たばこを1本吸うと5-11分ほど寿命が短くなり、喫煙者は非喫煙者に比べて10年も早死にするという研究結果がいくつか出ています。
喫煙するという事は、自分自身をゆっくりと死に追いやる緩慢な自殺の様なものなのです。

この「喫煙は緩慢なる自殺」という言葉は、アメリカのジョセフ・アンソニー・カリファノ保健教育福祉長官の時代のSurgeon's General's Report 1979 の中で

Today there can be no doubt that smoking is truly slow-motion
suicide," と記載されました。

1979年当時としては、本当に勇気のいる言葉でした。なぜなら、任命したカーター大統領は、タバコ産業の支持のもと、当選していたからです。
案の定、この演説の後に圧力に屈したカーター大統領カリファノ氏は解任されました。その時の背景は、BBCワールド「タバコ戦争」 (2000/8/19 NHK放映) で述べられています。 彼の勇気には感嘆します。(このコラムの最後に書き出したものを掲載します。)

ところで、最近、喫煙と自殺について、マスコミとネットで誤った情報が流れているようです。

『ホンマでっか!?TV』武田邦彦 中部大学教授が言われたとのことですが、
「日本では1年に3万4000人が自殺する。自殺者を無作為に抽出して調査したところ自殺した2000人は喫煙者がゼロだった。」
というものです。
実は、これは、喫煙文化研究会(愛煙家通信) 呼びかけ人の一人でもある 奥村康 順天堂大学医学部教授
日本人は年に三万二千人が自殺する。そのうちの二千人くらいを調べたところ、たばこを吸う人が一人もいなかった。たばこは自殺防止にも役立つのではないか。』(愛煙家通信 http://aienka.jp/articles/003/ )という情報からの引用のようですね。

しかし、この奥村教授のデータはどのような論文からの引用なのでしょうか?(知っている方がおられたら、教えてください)。少し古い情報なのではないでしょうか? 現在では、喫煙者の方が、非喫煙者に比べて悲しい事ですが、自分で命を絶たれる方(自殺)が多いというのが一般的だからです。もちろん、タバコと自殺は相関関係であって、因果関係ではあり
ません。タバコを吸ったら自殺をするわけではないのです。ただ、奥村教授の書かれている自殺防止にも役立つというのは間違っていると思います。

 

 JPHC Studyという研究(信頼度が高い)では、日本人男性57,714人の前向き研究で、一日に吸う本数が多い喫煙者の自殺リスクが高い結果でした。(8)  http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/271.html 

他にも色々な研究があります。10万人以上の看護師を対象とした追跡調査で、1日に24本までの喫煙者で2倍、25本以上で4倍自殺が多いこともわかっています。(6)

観察研究でも、双生児 (2)や大学卒業生 (1)、高校生 (5) を対象とした調査では、喫煙者には自殺が多いことが観察されています。

   メタアナリシスという色々な研究の統合解析でも、喫煙と自殺は関係があるという結論でした。(12)
Lancet という権威ある雑誌の総説でも、タバコと自殺との関連が述べられています。(11) 

どうやら、タバコを吸う方の方が自殺は多いようですね。間違った情報に惑わされないで下さい。

<参考文献>

1.Paffenbarger RS, Jr., King SH, Wing AL. Chronic disease in former college students. IX. Characteristics in youth that predispose to suicide and accidental death in later life. Am J Public Health Nations Health. 1969 Jun;59(6):900-8.

2.Friberg L, Cederlof R, Lorich U, Lundman T, De Faire U. Mortality in twins in relation to smoking habits and alcohol problems. Arch Environ Health. 1973 Nov;27(5):294-304.

3.Doll R, Gray R, Hafner B, Peto R. Mortality in relation to smoking: 22 years' observations on female British doctors. Br Med J. 1980 Apr 5;280(6219):967-71.

4.Rogot E, Murray JL. Smoking and causes of death among U.S. veterans: 16 years of observation. Public Health Rep. 1980 May-Jun;95(3):213-22.

5.Garrison CZ, McKeown RE, Valois RF, Vincent ML. Aggression, substance use, and suicidal behaviors in high school students. Am J Public Health. 1993 Feb;83(2):179-84.

6.Hemenway D, Solnick SJ, Colditz GA. Smoking and suicide among nurses. Am J Public Health. 1993 Feb;83(2):249-51.

7.Shaffer D. Suicide: risk factors and the public health. Am J Public Health. 1993 Feb;83(2):171-2.

8.Iwasaki M, Akechi T, Uchitomi Y, Tsugane S. Cigarette smoking and completed suicide among middle-aged men: a population-based cohort study in Japan. Ann Epidemiol. 2005 Apr;15(4):286-92.

9.Bronisch T, Hofler M, Lieb R. Smoking predicts suicidality: findings from a prospective community study. J Affect Disord. 2008 May;108(1-2):135-45.

10.Hughes JR. Smoking and suicide: a brief overview. Drug Alcohol Depend. 2008 Dec 1;98(3):169-78.

11.Hawton K, van Heeringen K. Suicide. Lancet. 2009 Apr 18;373(9672):1372-81.

12.Li D, Yang X, Ge Z, Hao Y, Wang Q, Liu F, et al. Cigarette smoking and risk of completed suicide: a meta-analysis of prospective cohort studies. J Psychiatr Res. 2012 Oct;46(10):1257-66.

<BBCワールド「タバコ戦争」より 2000/8/19 NHK放映>

ナレーター:しかし政治の世界では、イギリスでもアメリカでも、タバコ反対のプラカードを掲げる人はいませんでした。
しかし1976年、ワシントンで変化が起こります。
ジミー・カーター:私ジミー・カーターは、アメリカ大統領の任務を誠実に果たすことを誓います。
ナレーター:カーター氏は、タバコ産業を支持したおかげで大統領に選ばれました。
しかし、厚生長官にジョセフ・カリファーノ氏を選び、これが後にあだとなります。
ペプルズ:カリファーノ氏は、すい星のように現れたのです。
ナレーター:カリファーノ氏です。
カリファーノ:タバコ業界は、わたしを危険な存在と考えたんです。
ペプルズ:彼は、元喫煙者にしかできないやり方でキャンペーンを展開したんです。
ナレーター:カリファーノ氏がタバコ反対運動を政策の中心に据えたのは、次のようないきさつがあったからです。
カリファーノ:うちの省に勤めてくれる職員を探して医者150人ほどと面接したんですが、だれもが「健康の促進と病気の予防を真剣に考えるなら、喫煙についてなんとかしないかぎり無理だ」と口をそろえました。
ナレーター:タバコ産業の反応は素早いものでした。
カリファーノ:タバコ業界は、わたしがタバコの喫煙に関し演説をすると聞きつけると、前もってその内容のコピーを送ってくれと言ってきたんです。タバコに関する政府の声明に関しては、いつもあらかじめ内容を伝えてもらっていたというのです。そこでわたしは「そういう時代はもう終わったんだ」と言ったんですが、今度はホワイトハウスからコピーを要求してきたのには驚きました。
ナレーター:元ホワイトハウスの保健問題顧問、ボーン氏です。
ボーン:大統領が自分自身の支持基盤のことを心配しているときに、思い切ったことをしてだいじょうぶかと心配したのです。
ナレーター:大統領顧問だったボーンさんは、この演説がホワイトハウスに及ぼす影響を心配していたのです。
カリファーノ:わたしはボーンさんに「もし大統領がコピーが必要だとおっしゃるなら、電話をしてもらえればすぐにお渡しする。だが、大統領以外のどの側近にも渡すつもりはない」と言ったんです。
ナレーター:カリファーノ氏はキャンペーンを決行しました。
1978年、カリファーノ氏は「喫煙は、これまで考えられていたよりはるかに危険であったことがわかった」と発表します。
タバコ会社は、ワシントンに新しい敵が生まれたことを知ります。
カリファーノ:戦争の始まりでした。
ナレーター:タバコ協会のドゥーイヤー氏は「カリファーノ氏が大好きな遊びや酒をやめるかが見ものだ」と国民に語りかけました。
民主党幹部は、再選を果たすためにはカリファーノ氏の存在が危険だと感じ始めます。
ボーン:当時ノースカロライナ州の知事だったジム・ハント氏から電話があって、「カリファーノ氏の口をふさげないならノースカロライナの票はあきらめてほしい、と大統領に伝えてくれ」と言ってきたんです。
カリファーノ:キャンペーンを中止にするなど考えてもみませんでした。今していることは正しいのだから、時間をかければみんなにわかってもらえるだろうと思っていたのです。わたしはホワイトハウスとは政治的な観点も異なっていました。どの州の人も、我々の言っていることのほうが本当だと知っていると信じていました。肺気腫やほかの肺の病気で親族を亡くしていないアメリカ人など、ほとんどいませんでしたからね。
ジミー・カーター:アメリカには、タバコ産業に生活を頼っている家族は200万を数えるのです。
ナレーター:カーター大統領は、再選を果たすためにタバコ業界から信頼を取り戻そうと努力しましたが、業界からの圧力は大変なものでした。
ボーン:タバコ業界の態度ははっきりしていました。「カーター大統領の再選を支持するが、条件がある」というわけです。それはタバコの健康問題で厳しい路線をとらないという条件でした。
ナレーター:カリファーノ氏は解任されました。
カリファーノ:「今回の決定に関し、だれを非難するか」というのはいい質問ですね。カーター大統領がわたしを解任したのは、タバコ業界からの圧力のせいです。カーター氏も、今ならその事実を認めるんじゃないでしょうか。
ナレーター:タバコ業界は、20年にわたり科学的な研究結果と法規制を相手に闘い続け、ついには、その前に立ちはだかった政治家をも追放したのです。
反対勢力の拡大と喫煙率の低下にもかかわらず、タバコ業界は1980年代までには嵐を切り抜けます。しかしその「事実の隠ぺいと否定」の歴史はとてつもなく長いものです。

そして、その事実が明らかになるとき、タバコ業界はただこうべを垂れるしかないのです。

喫煙者は欠勤多い傾向、英経済に1800億円のマイナス=調査

喫煙者は欠勤多い傾向、英経済に1800億円のマイナス=調査

ロイター

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE89U05Z20121031

 

『英ノッティンガム大学の研究者らが発表した報告書によると、喫煙者は非喫煙者に比べて多く仕事を休み、そうした欠勤による英国経済へのマイナス効果は14億ポンド(約1800億円)に上るという。』

『喫煙に関係する欠勤が英経済に与えるマイナス影響は14億ポンドだが、これは職場での「喫煙コスト」の一端でしかなく、喫煙休憩による生産性低下や、喫煙にからむ失火なども経済にはマイナス要因だという。』

 

記事中には書いていませんが、タバコによって引き起こされた病気の医療費や、清掃費なども経済にはマイナス要因で、国家にとって、タバコ税による収入以上に損失が大きいのです。(禁煙センセイ)

禁煙したい米喫煙者、約8割

サーチナ

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0925&f=column_0925_014....

 

『「もし自分がたばこを吸い始めた時に戻れるとしたら、それでもやはりたばこを吸うか」と聞いたところ、9割近くの人は「吸わない」と答えている。

 たばこの魅力、むしろ魔力に取りつかれたこと自体を後悔している人も少なく無いようだ。』

 

タバコの依存の怖さが分かりますね。(禁煙センセイ)

 

同じ肺がん患者でも喫煙者では10倍! がん細胞の突然変異

あなたの健康百科

http://kenko100.jp/news/2012/09/19/02

 

『喫煙グループのがん細胞で見つかった点突然変異(DNAやRNAの1つの塩基が別の塩基に置き換わること)の発現頻度が、喫煙したことがないグループの約10倍に上ることを、9月14日付の米科学誌「Cell」(2012; 150: 1121-1134)で明らかにした。しかも、抗がん薬の標的となる変異は喫煙したことがないグループで見られる傾向にあるという。』

 

これは、私も以前、がん細胞の細胞株で実験をしていましたので、よく知っており、実験の結果、遺伝子変異の多さに驚いた記憶があります。

最近の研究では、同じ肺腺がんでも喫煙者のがんと非喫煙者のがんとでは、全く違うがんといってもいい事が分かってきました。遺伝子の異常が喫煙者のがんに圧倒的に多く、難治性のがんであることが分かっています。非喫煙者のがんは最近の分子標的薬剤が良く効き、進行がんであっても比較的長生きできるようになってきました。

それらのことを改めて、全ゲノム解析を行う事で証明したのがこの研究です。それにしても10倍というのはすごいですね。それだけ、抗がん剤が効きが悪かったり、悪性度の高いがんであるわけですね。(禁煙センセイ)